この数日。異常な寒さが続く。
標高1200メートルのここサムヌア。
3日間15度以上に気温が上がっていない。朝晩は10度のときも。
窓があっても閉まらない、隙間風だらけのラオスの家は
部屋の中も外気と変わらず。
ドアの無い家もあるし、有っても閉める習慣は無いから
まさに外。暖房器具はもちろんなし。
こんな日はどの家々も、家族で居間に集まり、
カオニャオを炊く練炭を囲み、一日おしゃべりして過ごす。
(外気吹き抜けだから自殺しちゃう可能性は有りません)
で6時過ぎに陽が落ち真っ暗になる頃、
ラオラオ(ラオス酒45度以上)をまわし飲み始め
流行の音楽が大音量でかかり出し、踊ることになる。
っていっても歌謡曲的なリズムにただ立ってゆらゆらするだけ。
いとしすぎる。
ここにちょっとずつ慣れていく。
ここの人々の暮らし、考え方、価値観、コミュニティ主義のこと
まだまだだけど、こうして日がな一日一緒にいて、
もっと分かりたいと思う。
言葉や暮らしというのはそのあとをついてくるのかな。
気候とは逆に、穏やかな気持ちで暮らしている。
3ヶ月、この時点で振り返っただけで
言葉にできない思い、数々の出来事、いろんな人。
嫌なこともされる、理不尽な扱いも、差別も、誤解も、うそも、
数えたくないくらいある。
それでも一方でこの国に、この人達に助けられ、
愛されて、救われたことも数知れない。
そう、好きだけでは暮らせないことは良く分かった。
でも、まず好きでなければ暮らしていけない。
そしてやっぱりワタシここが好きだ。
今、ここにこれたこれまですべてのことも、
全部含めて好きだって言えるようになった。
これからも、ここで1人の外人、そして日本人として生きていきたい。