20年以上ぶりに、モモを手に取った。
シェムリアップにある日本からのリサイクルショップ。
本はほとんど無いのだけど(そりゃそうだ、カンボジア人向けなんだから)
ぽん、と1冊だけ、古着の山の片隅にこの本が置いてあった。
小学校のころ、好きで何度も読んでたっけ。
思わず手にとって、値段を聞いたら店員全くやる気無しで
言い値で50セントだった。。
ところで20年ぶりにしては良く覚えているもので
小さかったワタシが好きだったのは
ジジがモモだけに語るおとぎ話や、
ベッポじいさんのゆったりとした言葉たち。
その時間にどんなことがあったかによって、
同じ時間なのに一瞬だったり、永遠にも感じたりするだろう?
それは時間というのは人の生活であり、
人の生きる生活は、その人の心の中にあるから。
今改めて読んでも、とってもおもしろく、大事な何かを思い出させてくれる、ワタシの大好きな本。
そして最後に、、ワタシが今、シェムリアップで偶然手に入れたこの本は、
20年前、ワタシの手元にあった本だったと思う。
ワタシは本の気に入った言葉に線を引く習慣があって、そして全くそれと同じものが
この本にも残っていた。引いた箇所も、昔のワタシが好きだった言葉たち。
不思議とあまり驚かない。本もモノも、そういうものだと思うから。
戻ってきたんだね、今のワタシに必要になったから。ありがとう。
昔読んだ本が巡り巡ってカンボジアにまでやってきて、今また出会えるなんて。不思議としか言いようがないよ。目に見えない何かが引き寄せ合っているのかな。心の奥に刻まれた言葉を呼び起こすために、今ここで再び出会うために、待っていてくれたのかな。ずっと大切にね。
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